これまで多くの事務所サイトを制作し、公開後の様子も見てきました。そこには、はっきりとした違いがあります。公開後に少しずつ依頼が増えていくサイトと、公開した日から何も変わらないサイトです。
両者の違いは、デザインの良し悪しや、制作費の大小ではありません。公開後に、事務所がサイトに関心を持ち続けているかどうかです。
止まってしまうサイトの共通点
依頼につながらないサイトには、共通点があります。
- 公開した日から、内容がほとんど変わっていない
- 料金や法改正の情報が古いまま残っている
- どのくらい見られているのか、誰も把握していない
- 問い合わせがないことに気づいていても、理由を考えたことがない
以前、「今のホームページから問い合わせがまったくないので、作り直したい」というご相談をいただきました。うかがうと、公開から2年、アクセスの状況は一度も見ておらず、更新もしていないとのことでした。
この状態で作り直しても、同じことが繰り返されるだけです。まずは今のサイトがどうなっているのかを知ることから、とお伝えしました。
伸びていくサイトの共通点
一方で、公開後に伸びていくサイトには、次のような傾向があります。
- 実際の相談で多かった質問を、「よくある質問」に少しずつ足している
- 料金や制度が変わったら、すぐに直している
- 解決した事例(依頼者が特定されない形で)を紹介している
- 見られている回数や検索された言葉を、月に一度は確かめている
ここで大切なのは、「とにかく更新すればよい」わけではない、ということです。闇雲にブログを書き続けても、依頼者の役に立たない記事では成果につながりません。
伸びているサイトの運営者がしているのは、小さく手を入れて、反応を確かめることです。
「手を入れる→確かめる」を繰り返す
成果を出している事務所は、次の流れを繰り返しています。
- 確かめる:Search Consoleで、どんな言葉で表示され、どのページが見られているかを見る
- 仮説を立てる:「この業務のページは表示されているのに、問い合わせが来ていない。料金が分かりにくいのでは」
- 手を入れる:料金表を見直す、よくある質問を足す、題名を変える
- もう一度確かめる:数週間後に、表示回数や問い合わせに変化があったかを見る
考えるだけでは、何も分かりません。手を入れれば、良くも悪くも結果が出ます。その結果が、次に何をすべきかを教えてくれます。
運営者が全部やらなくてもいい
「更新が大切なのは分かるが、本業が忙しくて手が回らない」という先生も多いと思います。それは当然のことです。行政書士の本業は、依頼者の手続きです。
大切なのは、事務所がサイトの状況を把握し、何を直すかを決めることです。実際の作業は、制作会社に任せてもかまいません。
- 料金や制度が変わったら、制作会社に修正を依頼する
- 相談で多かった質問をメモしておき、まとめてよくある質問に追加してもらう
- 月に一度、表示回数や問い合わせの数だけは自分で確認する
この程度でも、何もしないサイトとは大きな差がつきます。
反対に避けたいのは、「何年も放置したあとで、全部を一度に作り直す」ことです。作り直すたびにURLや内容が大きく変わると、それまでに積み上げた検索での評価を失うおそれがあります。小さな手入れを続ける方が、費用の面でも、検索の面でも、ずっと有利です。
公開後3か月でやること
公開したばかりのサイトは、検索エンジンに内容を理解してもらうまでに時間がかかります。最初の3か月は、次のことを目安に進めてみてください。
- 公開直後:Search Consoleにサイトを登録し、サイトマップを送信する。スマートフォンで全ページを読んで、表示の崩れや誤字がないか確かめる
- 1か月後:どんな言葉で表示され始めているかを確かめる。狙っている言葉で表示されていなければ、題名や見出しを見直す
- 2か月後:相談の中で多かった質問を、よくある質問に追加する
- 3か月後:業務ごとの表示回数と問い合わせの数を比べ、次に手を入れるページを1つ決める
この時期に大切なのは、すぐに結果が出なくても慌てて全体を作り直さないことです。小さな変更を1つずつ加え、変化を確かめる方が、確実にサイトは育ちます。
公開は、スタート地点
ホームページは、公開した時点がいちばん未熟な状態です。どれだけ準備をしても、実際の依頼者が何を探し、どこで迷うのかは、公開してみなければ分かりません。実際の依頼者の反応を見ながら育てていくことで、少しずつ事務所に合ったサイトになっていきます。
行政書士アシストWEBでは、月額費用の中で、サーバー・ドメインの管理に加えて、更新や改善のご相談をお受けしています。1ページだけの修正は3,000円からお引き受けしていますので、「料金表だけ直したい」といったご依頼もお気軽にどうぞ。