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ホームコラム依頼者は行政書士をどう探して選ぶのか

依頼者は行政書士をどう探して選ぶのか

 文:渡邉 徳人(行政書士)

ホームページの改善を考えるとき、私が最初にお伝えしているのは「依頼者がどう動くか」を知ることです。依頼者の動きが分かると、ページに何を書くべきか、何が足りないのかが自然と見えてきます。

行政書士を探す人の動きは、おおむね次の4つの段階に分けられます。

  1. 検索する:困りごとを言葉にして検索する
  2. 情報を集める:手続きの流れや費用、必要な書類を調べる
  3. 比べる:候補になった事務所を見比べる
  4. 相談する:電話・メール・LINEなどで連絡する

それぞれの段階で、ホームページに求められるものは違います。

1. 検索する:依頼者は「困りごと」で探す

依頼者の多くは、行政書士という資格名や事務所名を知らない状態で探し始めます。入力するのは「建設業許可 取りたい」「車庫証明 自分で できない」「相続 書類 何から」といった、困りごとそのものです。

ですから、ホームページに必要なのは、依頼者が使う言葉で書かれたページです。

  • 業務名だけでなく、地域名を組み合わせた題名にする(「建設業許可申請|熊本市の行政書士」など)
  • 専門用語だけで書かない(「経審」だけでなく「経営事項審査」とも書く)
  • 依頼者がよく抱く疑問(「何日かかる?」「いくらかかる?」)を見出しにする

2. 情報を集める:知りたいことに先回りする

検索結果からサイトを開いた依頼者は、まず「自分のケースで手続きができるのか」「どのくらいの費用と期間がかかるのか」を知ろうとします。

この段階でよくある失敗は、手続きの一般論だけで終わってしまうことです。役所のサイトを読めば分かる情報だけでは、依頼者は「自分でできそうだ」と判断して帰るか、「結局よく分からない」と別のサイトへ移ってしまいます。

行政書士のサイトが書くべきなのは、実務を知っている人にしか書けない内容です。

  • 要件を満たすかどうか、つまずきやすい点
  • 書類集めで時間がかかるところ
  • 依頼した場合に、依頼者が準備するものとしなくてよいもの

私の事務所の建設業許可のサイトでは、「許可が取れるかどうか」を先に確かめられる簡単なチェックを入れています。依頼者が自分の状況を整理でき、そのまま相談につながりやすくなるからです。

3. 比べる:依頼者は必ず複数の事務所を見ている

依頼者は、ほとんどの場合2〜3の事務所を見比べています。比べる材料になるのは、主に次の点です。

  • 費用が分かるか:料金表がない事務所は、比較の候補から外れやすくなります
  • 得意分野がはっきりしているか:「何でもできます」より「この手続きを専門にしています」の方が選ばれます
  • 人柄が伝わるか:顔写真、あいさつ文、事務所の考え方
  • きちんとした事務所に見えるか:デザインの古さや、スマートフォンでの崩れは、それだけで不安材料になります

この段階では、内容の正しさに加えて「見た目の信頼感」も大きく影響します。中身は充実しているのに、デザインが古いために選ばれていない事務所は少なくありません。

4. 相談する:入口は分かりやすく、気軽に

最後の一歩は、相談の入口です。比べた結果「ここに聞いてみよう」と思っても、連絡方法が分かりにくいと、依頼者はそこで止まってしまいます。

  • どのページからも、電話・メール・LINEなどの連絡先がすぐ見つかる
  • 相談が無料か、どこまで無料かが書いてある
  • 問い合わせフォームの入力項目が多すぎない
  • スマートフォンなら、押せばそのまま電話やLINEにつながる

特にLINEは、電話は気が引けるけれど相談はしたい、という依頼者にとって使いやすい入口です。

スマートフォンで探す依頼者を前提にする

今の依頼者の多くは、スマートフォンで事務所を探しています。仕事の休憩中や移動中に検索し、気になった事務所をいくつか開いて見比べる、という使い方です。

パソコンで見ると問題のないサイトでも、スマートフォンでは次のようなことが起こりがちです。

  • 料金表が横にはみ出し、指で動かさないと読めない
  • 文字が小さく、拡大しないと読めない
  • 電話番号が、押しても電話につながらない
  • 問い合わせのボタンが、ページの一番下まで行かないと見つからない

依頼者は、読みにくいサイトを我慢して読んではくれません。比べる段階で「読みにくい」と感じたサイトは、内容を読まれる前に候補から外れてしまいます。制作のときも公開後も、必ずスマートフォンで依頼者と同じように読んで確かめることが大切です。

紹介された依頼者も、ホームページを見ている

検索から来る依頼者だけでなく、知人や取引先から紹介された依頼者も、ほとんどの場合、相談の前に事務所のホームページを確認します。このときに見られるのは「本当にこの手続きに詳しいか」「きちんとした事務所か」という点です。

紹介で依頼が来ている事務所ほど、ホームページが紹介の後押しになっているかどうかを見直す価値があります。

段階ごとに、足りないものを確かめる

この4つの段階に照らしてご自身のサイトを見直すと、「検索では見つけてもらえているのに、比べる段階で負けている」「内容は良いのに相談の入口が見つからない」など、止まっている場所が見えてきます。

行政書士アシストWEBでは、依頼者のこの動きに沿って、業務の選び方・原稿・相談の入口までをまとめて設計しています。今のサイトがどの段階で止まっているかを知りたい方は、無料サイト診断をご利用ください。

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  • スマートフォンでの見え方・読みやすさ
  • 相談につながる導線
  • 検索結果での見え方(題名・説明文)