ホームページを開いたとき、依頼者が最初に目にするのは文章ではなく写真です。写真の印象が良ければ続きを読んでもらえますし、反対に古い写真や、事務所と関係のない写真が並んでいると、それだけで不安を与えてしまいます。
インターネットで専門家を探す依頼者は、「顔の見えない相手に、大切な手続きを頼んで大丈夫だろうか」という不安を抱えています。写真は、その不安を和らげるためのいちばん身近な手段です。
いちばん大切なのは、行政書士本人の写真
最も効果があるのは、行政書士本人の顔写真です。依頼者は、手続きを任せる相手がどんな人かを知りたいと思っています。
- できればプロのカメラマンに撮影を依頼する(数万円の投資で、何年も使えます)
- 明るい場所で、清潔感のある服装で撮る
- 正面を向いた写真に加えて、相談を受けている様子など、自然な表情の写真もあると親しみやすくなります
- 何年も前の写真のままにしない(面談のときに印象が違うと、かえって不信感につながります)
顔写真を載せることに抵抗がある方もいらっしゃいますが、行政書士は人に頼まれて仕事をする職業です。顔が見えることは、それだけで依頼者の安心につながります。
事務所の写真で「実在する場所」を伝える
事務所の外観、入口、相談スペースの写真は、依頼者に「ここに行けば会える」という安心感を与えます。初めて来所する依頼者にとっては、道案内の役割も果たします。
- 外観は、看板や入口が分かるように撮る
- 相談スペースは、整理整頓してから撮る
- 書類や画面に、依頼者の情報が写り込んでいないか必ず確認する
最後の点は特に注意してください。机の上の書類や、パソコンの画面に依頼者の名前が写っていないかは、公開前に拡大して確認しましょう。行政書士には守秘義務があります。
素材写真は「使いすぎない」
写真素材のサイトには、握手をする人や、笑顔で書類を見せる人の写真がたくさんあります。手軽に使えて便利ですが、使いすぎには注意が必要です。
- 素材写真ばかりのサイトは、どこかで見たような印象になり、事務所の個性が伝わりません
- 業務と関係のない写真は、かえって内容を分かりにくくします
- 同じ素材写真を、多くの事務所が使っていることもあります
素材写真は、業務のイメージを補う程度にとどめ、主役は本人や事務所の写真にしましょう。
どうしても素材写真を使う場合は、業務の内容に合ったもの(建設業なら現場や重機、相続なら家族や書類など)を選び、事務所の色合いや雰囲気に合わせて統一感を持たせると、サイト全体の印象が整います。
載せる前に確かめたいこと
使ってよい写真かどうか
インターネットで見つけた写真を、許可なく使うことはできません。素材サイトの写真も、サイトごとに利用条件が決まっています。商用利用ができるか、クレジットの表記が必要かを必ず確認してください。人が写っている写真は、その人の了承も必要です。
写真の大きさ(表示の速さ)
撮影したままの写真は、ファイルが大きすぎることがほとんどです。大きな写真をそのまま載せると、スマートフォンでページの表示が遅くなり、依頼者が読む前に離れてしまいます。表示に必要な大きさに縮め、軽い形式に変換してから載せましょう。
写真の説明(代替テキスト)
ホームページの写真には、何が写っているかを文字で記す「代替テキスト」を設定できます。目の不自由な方が読み上げ機能を使うときに役立つほか、検索エンジンが写真の内容を理解する手がかりにもなります。「行政書士 渡邉の写真」「事務所の相談スペース」のように、写っているものを素直に書きましょう。
撮影の前に準備しておきたいこと
プロのカメラマンに撮影を依頼する場合も、事前の準備で仕上がりが大きく変わります。
- 使う場所を決めておく:トップページの大きな写真、事務所案内、業務ページなど、どこに使うかで、横長か縦長か、余白が必要かが変わります
- 服装をいくつか用意する:スーツに加えて、少し柔らかい印象の服装もあると、ページの雰囲気に合わせて選べます
- 事務所を整える:書類棚の背表紙や、壁の掲示物も写り込みます。依頼者の情報が写らないよう、片付けてから撮影しましょう
- 複数の表情を撮る:正面の落ち着いた表情と、自然な笑顔の両方があると、使い分けができます
撮影した写真は、ホームページだけでなく、名刺や事務所の案内、各種のプロフィールにも使えます。一度しっかり準備して撮影しておくと、長く役立ちます。
写真は、事務所の「顔」
写真は一度撮れば長く使えるものです。そして、依頼者が事務所に抱く第一印象を、文章よりも先に決めてしまうものでもあります。だからこそ、最初にきちんと準備する価値があります。
行政書士アシストWEBでは、写真の選び方や撮り方のご相談から、表示の速さを保つための調整、代替テキストの設定まで、制作の中でまとめて対応しています。